先月、僕の寿司屋時代の同期が独立して自分のお店をオープンした。
彼は僕と同じく、調理とは縁のない大学を卒業して寿司屋に就職した仲間だった。
彼と僕は配属先が別だったので、働き始めてからはほとんど会うことはなかったが、
上下関係が一番厳しいとされる職場で、彼はがむしゃらに頑張っていた。
ただ、僕は3年ちょっとでその寿司屋を辞めてしまったので、それ以降はお互い何をしているのかも知らず。
時は流れ2年前の2022年。
仕事で沖縄のホテルに宿泊した時のこと。
なんとそのホテルで彼が働いていた。世間は狭い。
話を聞くとそろそろ東京に戻って独立すると。
しばらくその話は忘れかけていたが、今年に入ってお店オープンの連絡が来たわけである。
調理の仕事をしている人間にとって、「自分のお店をもつ」というのは一つのわかりやすい
目標となる。つまり「独立する」ということだ。
調理の仕事をもはやしていない自分はふと、俺にとっての独立って何だろう?と考えた。
ビジネスの世界では「起業」。
「起業」「独立」
そこには自分が負う責任の重さがある。リスクをとるということだ。
しかし、リスクをとるからこそ、見えてくる世界がある。
日々の環境やルーティーンに慣れてしまうと、心理的な抵抗はなくなってくるのだが、
たまにこのままでいいのか、と自問する。
見たい世界があるなら、その世界に行きつくまでに何をすべきかを逆算する。
僕もまだ見ぬ世界を見るために、あえてリスクをとる決断をとらなければならないタイミングが来る。
僕が本当の意味での「独立」を果たすために。
秋山 純士の写メ日記
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それぞれの独立秋山 純士