お待たせしました(→誰が?)。
前回に引き続き、秋山純士の若かりし頃シリーズ。
【大学中退→編入学で理系の大学に編入→寿司職人】
という目まぐるしい変遷を遂げるに至った、最も大きなきっかけは何だったのか。
それが「留学」である。
20歳にして、僕は1年間の英国留学に旅立った。
初めての飛行機&初めての海外。
言語はもちろん、気候、人種、風景、食文化…すべてが日本とは違う国である。
中でも食文化の違いは非常に自分にとって影響が大きく、
それまで日本では当たり前のように口にすることができていたものを食べられないことで、
一種の精神的なストレスを抱えていたように思う。
日本人として、日本食を食べることができるということは、恵まれていたことだったのか…
外国に来て当たり前のことを痛感したのである。
日本から一度抜け出すことで、日本の良さを実感する。
これは外国に行ったことのある人ならわかる感覚かもしれない。
それまで比較的外側に向いていた自分の視点が一気に内向きになったのである。
外国で外国の勉強をしている場合ではない。
日本人として日本のことを学ぶ必要がある。
とりわけ日本の「食」について考察を深めたい。
「食」にどうアプローチするか。
「食」の原点は農業。
帰国したら、俺は大学を辞めて、別の大学の農学部に編入しよう。
そう心に決めた。
正直なところ、留学中、楽しかった!みたいな記憶がほとんどない。
日本語で話す友達も近くにおらず、日本食もほとんど食べれない。
でも、日本を「断食」することで自分の中に大きな気づきが生まれた。
これが僕にとっての留学の一番の功績だと思っている。
(To be continued...)
秋山 純士の写メ日記
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外に出て、初めて己を知る秋山 純士