本業で人生で初めてスタッフを雇った。
彼は苦学生で、両親も居なくて身寄りがなかった。
お金でフォローできるならと家賃は全額負担し、会うたびに食事を奢った。
単純に一緒に働きたいという想いが嬉しかったからだ。
一年が経ち、彼は新しいことに挑戦したいと言って離れることになった。
凄く残念だったが、「頑張れよ」と伝えた。
その時、「ひとつお願いがあるんですけど、お金を貸してください」と言われた。
その瞬間、ショックを受けた。
俺ってお金だけで繋がっていたのか?と思った。
人付き合いはもっと深みがあり、離れていても想いを馳せるものだと考えていたが、彼にはその感覚がなかったようだ。
彼にとってはただの足長おじさんが自分のサポートをしてくれているという程度の認識だったのだろう。
この経験を通じて、手塩にかけて育てるやり方も見直すことにした。
これからは金銭のサポートは控え、もっと本質的な部分での支援に力を入れていきたい。
人との関係はお金ではなく、真心や共感で築いていくべきだと改めて感じた。
斉木 次郎の写メ日記
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初めての従業員斉木 次郎