今回はツイキャスでは触れていないテーマです。
「局所論」
これは,フロイト(Freud, S)が提唱した,
「人の精神は,意識・前意識・無意識の3領域から構成されている」
という概念です。
【意識】とは,記憶や感情,思考や認知など,心の現象として経験できる領域です。
自分でコントロールが可能で,思考実験をしたり,気持ちを落ち着けたりできることを説明しています。
【前意識】は,聞き馴染のない単語かもしれません。
普段は意識にないけれども,思い出そうと注意すれば意識することができる領域です。
例えば,「昨日何を食べたか」や「ある英単語の意味はなんだったか」などは,普段から常に意識しているわけではないですが,意識しようと思えば意識できます。これが前意識です。
【無意識】とは,心の現象として経験することができず,自分でコントロールできない領域です。
前意識のように思い出そうとしても意識できません。
この無意識の領域に,様々な過去のトラウマなどが蓄積していくことを,フロイトは「抑圧」と呼び,抑圧されたトラウマによって不適応行動が引き起こされると考えました。
無意識の存在は,科学的に証明することが困難であるため,専門家の中でフロイトの理論を受け入れている方々は,「無意識があると仮定すると」という前置きの下,人の心を研究しています。
私も,「無意識は存在している」と仮定して物事を考える立場を取っています。
局所論は非常に有名で,とても影響力の大きい概念です。
人の心の研究が進んだ先に,いつか無意識が証明される日がくるのでしょうか。
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