2024年4月1日に実施したツイキャスで触れた話題のひとつ。
「事件事故発生マップ」
警視庁が公開している「事件事故発生マップ」というサイトがあり,誰でも無料で閲覧できます。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/jiken_jiko/hassei/map_annai.html
このサイトでは,どの地域(現在サポートされているのは東京のみ)で,どのような犯罪が認知されたのか,という情報が可視化されています。
個人的に注目しているのは,「前兆事案情報」というタブ。
このタブでは,「子供に対する前兆事案」と「女性に対する前兆事案」が可視化されるのですが,驚くべきはその量です。
「データ期間」を「2023年累計」に設定すると,所狭しと事案情報がマッピングされます。
2023年の1年間,東京エリアで,これだけの女性や子どもを対象とした前兆事案が発生しているのです。
ちなみに「前兆事案」は,「子どもや女性に対する声かけ,つきまとい,公然わいせつ,盗撮,卑わい行為. 等の性犯罪に発展するおそれのある事案をいう。」と定義されています。
初めてこのサイトを見たとき,あまりのインパクトにショックを受けたことを覚えています。
「世の中の女性は,このような世界で生きているのか」
「世の中の女性は,外出するだけでリスクを負っているのか」
というショックです。
私は身体的に男性を割り当てられた人間だからか,外出することに対して,マップに表されているようなリスクをイメージしたことがありません。
実際に,なんらかの前兆事案に遭遇した記憶も,(すぐに思い出すことができるレベルでは)ありません。
「他者の視点の獲得」は人間の心的発達の重要な要素であり,加齢や学習によってある程度自然に獲得が進みますが,それでも,このマップを見るまでは,女性が外出することのリスクはイメージできませんでした。
私が,このサイトに出会ったことで得た学びは,「女性の生きづらさ」はもちろん,「他者の視点の獲得が容易ではないこと」だと思っています。
前兆事案の定義に「男性」が含まれていないことは甚だ疑問ですが,おそらく,女性や子どものそれとは比較にならないほど少ないのでしょう。
これを読んでいる皆様は,「事件事故発生マップ」を見て,どう思われるでしょうか。
感想お待ちしております。
【出典】
警視庁(2022).警視庁犯罪情報マップ.Retrieved April 6,2024 from https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/jiken_jiko/hassei/map_annai.html
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