所詮、
ユーザーとキャスト。
使う側と、使われる側。
楽しむ側と、楽しませる側。
選ぶ側と、選ばれる側。
そんな風に思うこともあるけど、
そんな関係がこの世の大半を占めてる。
カフェに入ればバリスタがいて、
美容院に行けばスタイリストがいて、
飲食店にはシェフがいて、
病院にはお医者さんがいる。
みんな誰かに何かを提供して、
そして誰かに提供されて。
愛だって、
友情だって、
少し形を変えれば、
ユーザーとキャストみたいなものかもしれない。
都合よく求めて、都合よく応えて、
疲れたら「もういいや」って
閉ざしてしまう人もいる。
だけど
その関係に、
心が宿る瞬間があるのも事実だと思う。
どんな形の出会いや関係であっても、
共に過ごした時間は本物。
予定調和のセリフじゃない、
不意にこぼれた笑い声とか、
マニュアルにないやさしさとか。
“キャスト”としてじゃなく、
“わたし”として存在する記憶は、
たぶんどこかに残る。
所詮、ユーザーとキャスト。
でも、
それだけじゃない瞬間は
確かにそこに存在している。
大崎 一成の写メ日記
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ユーザーとキャスト大崎 一成