【コロンを待ちながら (海底編)】- 堂本 巧(THE TOP)東京/愛知/大阪/出張ホスト

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堂本 巧の写メ日記

堂本 巧

堂本 巧  (27)

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  • コロンを待ちながら (海底編)
    堂本 巧
    コロンを待ちながら (海底編)

    砂浜。


    砂浜でした。


     


    漁港の隅っこの、玄関大の小さな砂浜。


    そこで彼は5001粒のガムと、5002本の煙草とを喫みながら、


    誰かがやって来るのを待っていたのです。


    真っ赤に焼けた肌の、急拵えを恥じながら。


    それでも彼の心ゾウは力いっぱいに


    「バルカローレ*」を歌い上げ


    彼自身の6/7拍子と、和解を試みるのでした。


     


    やがて去り行く日は、海洋との幾度目のレビラトを執り行い


    水平線はその眠たげな睫毛を暫くの間もたげましたが、


    その茜色の眼差しは、


    彼の影をひどく歪めて引き延ばした外に


    何一つ射止めるものはありませんでした。


    そして彼の赤い肌が次第に黒ずんで行くにつれ


     夕焼の茜もまた薄暮の闇へと空を譲り渡し、


    それでも彼は光輪(コロン)を待ち至るものかと思われましたが


    ついぞ舟唄は鳴り止むことを知らず、


    月待てば潮も叶ひぬと


    彼は幻色の風浪へ漕ぎ出で、


    烏賊なる群れを余多過ぎ越え


    しかし終には夜光虫を天上に見るのでした。


     


    おわり。アーメン。ギョメイギョジ。


     


     


     


     


     


     


     


     




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