人間は、自分の思いがけず得たものや与えられたものを「当然」と見なしがちである。
特に子供の頃得たものについて、この例は多い。
生命や家族、住居や小中学校の友達。
どれも無いと困るというより、自然と出来た「当然」のものばかりだ。
逆に自分の努力で得たものや人間関係については、そのかけがえのなさ、価値を知っているだけに有り難みを覚えることが多い。
友人関係で例えれば、小中学校の友達に比べて受験して入った高校の友達の方が大人になっても仲がいい、といった現象がこの良い例である。
そして、己の意志または宣言によって得る人間関係の最たるものが、恋愛関係ないし夫婦関係だ。
「あなにやし、えおとこを」(あなたは、なんていい男なんでしょう!)から国生みが始まった古事記の例を引くまでもなく、男女の、あらゆる愛によって結ばれる関係は、意志とその宣言によって成り立つのだ。
ここから一つ云えるのは以下の通り。
人の有り難みを知るためには、まず自分が努力すること。
愛するためには愛すること、そしてそれを歌うこと。
ひとりでに、ひとりでに。
堂本 巧の写メ日記
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ひとりでに、ひとりでに。堂本 巧