<自分の銭を分けてやりたがるものは見当らないが、生活となると誰も彼もが、なんと多くの人々に分け与えていることか。財産を守ることは吝嗇であっても、時間を投げ捨てる段になると、貪欲であることが唯一の美徳である場合なのに、たちまちにして、最大の浪費家と変わる>
(セネカ『人生の短さについて』)
よく言われる事として、趣味を楽しむのには時間・金銭・体力の3つが揃っているのが大前提と言われる。
しかし、この三者は決して等価ではない。
時間は体力を養い(あるいは奪い)、金銭を増減させる。
体力や金銭を取り戻すことに比べ、失った時間を取り戻すのは極端に難しい。
いわば時間というのはひとつの船であって、金銭や体力といったその他の概念はただの乗員、時間の外に在っては溺死する外ないひ弱な存在に過ぎないのだ。
そんな一生にあって、皆さんが明日もまた満足に一日を過ごせるように。
そんなことを毎晩思っています。
思うだけじゃ足りないけど。