優しさの感じ方には、少し傾向がある気がする。
もちろんすべての人に当てはまるわけじゃないけれど。
女性は、
何かをしてくれることに、優しさを感じやすい。
助けてくれたとき、気遣ってくれたとき、寄り添ってくれたとき。
「ありがとう」と自然に言えるのは、行動という形で伝わった優しさがあるからだ。
一方で、男性が感じる優しさは、少し違う。
責められなかったとき、許してくれたとき、受け容れてもらえたとき。
言葉にしなくても、否定されなかったという事実に、安心や救いを覚える。
どちらも、間違っていない。
ただ、優しさを感じるポイントに違いがあるから、
同じように接していても、響き方が変わってくる。
それが、優しさのすれ違いを生んでしまうこともある。
たとえば、男性は「責めなかった」「否定しなかった」ことで、十分に優しくしているつもりかもしれない。
でも女性は、“してくれたこと”という行動にこそ、優しさを感じることが多い。
このズレが、
「自分はこんなに優しくしてるのに」
「なんでわかってくれないんだろう」
という、すれ違いの温床になる。
お互いに優しくしているのに、どこかで報われない気持ちになるのは、きっとその“受け取り方のズレ”があるからだ。
セラピストとして接していると、女性の「優しさを感じるポイント」はとても繊細で、されたことよりも、感じ取ってもらえたか、が重要になることを実感する。
だから僕たちは、
「これが正解」と決めつけずに、相手の気持ちに、ちゃんと耳を澄ませていく必要がある。
本当に届く優しさは、
相手の感覚を知ろうとする姿勢の中にあるんだと思う。
水沢 恭輔の写メ日記
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【すれ違う優しさ】水沢 恭輔