最初は、自分が楽しむためにセラピストを選んでいたはず。
癒しや安らぎなど、自分のための時間だ。
それなのに、いつの間にか思考の軸がすり替わっていく。
セラピストがどう感じているか、楽しんでいてくれているか。
反応や評価を基準に、自分の価値を測ろうとしてしまう。
そうなると、主導権は手元を離れ、感情がセラピストの態度に左右されるようになる。
関わりの時間は本来、対等なものであるはずなのに、気づかないうちに、自分の気持ちを後回しにするようになる。
そうして心は少しずつ、擦り減っていく。
セラピストを思いやることは、あなたの優しさで、とても素晴らしいものだ。
だけど、その優しさが自分をすり減らすほどのものになってはいけない。
関係の中で立ち止まり、自分の気持ちを見つめ直してみて欲しい。
心地よさや充足感を感じられているかどうか。
その意識を取り戻すだけでも、心のバランスは変わってくる。
関わる時間を選ぶこと。
感情の主導権を、セラピストに委ねないこと。
その感覚を思い出して欲しい。
感情の主導権は、預けなくていい。
あなた自身の手で、大切に握っていれるときっと楽になる。
水沢 恭輔の写メ日記
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【感情の主導権】水沢 恭輔