満たされたはずなのに、それでも「また会いたい」と思ってしまうのは、どうしてだろう。
幸せは、その場だけで完結するものじゃない。
記憶に残って、感情を持ち帰れること。
その持続性こそが、鍵なんだと思う。
表面的な優しさや、流れ作業のような接し方では、どれだけ満たされたとしても、すぐに蒸発してしまう。
でも、丁寧に向き合ってもらえた時間は、ちゃんと感情として心に刻まれるものだ。
優しくされたことだけじゃなくて、自分をちゃんと見てくれた、とか。
名前を呼んでくれた、とか。
一緒に笑った会話がよみがえる、とか。
そういう小さなことの記憶が、日常のふとした時に思い出されて、また会いたくなる。
「また会いたい」という感情は、その人との間に生まれた、感情の記憶の積み重ねなのだ。
だからこそ、その一回一回を、丁寧に重ねていける関係でありたい。
渡したその瞬間よりも、思い出したときに、もう一度あたたかくなるような。
そんな“幸福の持続性”をつくっていけたらいい。
水沢 恭輔の写メ日記
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【幸福の持続性】水沢 恭輔