Xのポストでメンヘラの女性やDMについて話題になっていた。
多くの意見が引用ポストされていたが、女性からは否定的な意見も多かった。
メンヘラなDMについて。長年の出張ホストの経験を通して感じたことを書きたい。
僕も今までメンヘラなDMは何度も受け取ったことがある。また接客中にメンヘラことを言われたり、メンヘラな行動をされたりすることも数えきれないほどある。
まずメンヘラ女性についてだが、女風という環境においては、誰もがメンヘラになりやすいことがある。
女風は会社や学校ではない。友達でもない。趣味ともまた違う。「お金を払って得る男女関係(デートや施術)」というサービスだ。
他のどの環境にも当てはまらない。同じ風俗と言っても、男性用風俗と女性用風俗でも内容は全く異なると言える。
普通の恋愛であっても女性はメンヘラになりやすい。恋愛とは自分の内面をさらけ出したり、お互いに傷に触れてしまうこともある。
だから感情的にやりやすいし、相手に怒りや寂しさをぶつけやすいということもある。
どんなに冷静な女性でも、どんなに普段は感情的にならない人でも、女風という場ではメンヘラになってしまう人もいると思う。
指名しているセラピストには、メンヘラの自分なんて見せたくない女性ばかりだろう。できることなら、お互いに仲良く、冷静に、相手のことを考えてくれている人ばかりだと思う。
だが男女関係においては、本人も気づかないうちに、本人を異常なほど感情的にさせてしまうことがある。
本当はメンヘラなんてなりたくないのに、どうしても相手を傷つけてしまうような発言や行動を意図的にしてしまう人もいるだろう。
だけど、それも女風という男女関係のサービスだから、どれほど冷静なひとだって、そうなってしまう可能性があるのだ。
僕たちが砂漠に行って水を飲めなければ、喉から手が出るほど水を欲するだろう。その時にその人の学歴とか性格とか、普段の考え方とか関係なくなる。
人は精神状態がギリギリになると、普段は見せないような醜い一面も外に出てしまうものだ。
女風は、好きなセラピストを独占できない環境にある。口コミやランキングを見て悲しい思いもさせてしまう。普段からマメに連絡を取り合えない人も多い事だろう。
女性にとって、女風を利用する環境はそもそも精神的に大変だ。だからメンヘラにもなってしまうのは誰にとってもあり得ることなのだ。
人は、ギリギリの環境に置かれると、普段なら考えもしないようなメンヘラになってしまったり、そんな性格ではないのに相手に攻撃したくなってしまうことがあるということを、セラピストは理解すべきだ。
それを分かっていれば、女性からメンヘラな行動をされたり、傷つけられるような言動があっても、相手を責めるのではなく、「どうしてその人はメンヘラになってしまったのか」という原因に意識を向けられるようになる。
もしかしたら女性をメンヘラにしたのは、セラピストのかかわり方に問題があったのかもしれない。自分にも原因があるのではないかと、僕たちセラピストも自分の接客や施術、そして普段のお客様との関わりを振り返るべき点だ。
メンヘラだけが悪いという視点で物事を見ると、何も改善しない。
メンヘラがいた時には、自分がどんな関わりをすることが最もお互いのためになるのか、セラピストも真剣に考えるべきだ。
メンヘラであっても大きなお支払いをして会いに来てくれている。お金と時間を割いてまで会いに来てくれている女性の想いを、僕たちはいつも忘れてはならない。