『未来のために』とよく人は言うが、未来とは確実に握り締められるものなのか?
手にしたら指の間をすり抜け消えて行く煙のようなものではないのか
未来の不確実性への不安を前にしたら、言葉は意味を為さないとつくづく思う
言葉は掻き付け、鼓膜を震わす、一回性を有した不可逆なもの
つまり、言葉は過去を表し現在を表すもの
それは未来に続く原点ではあるけれど、未来を確定させるものでは決してない
未来と言葉が断絶しているわけではないが、日常生活において言葉は無力なんだなあと
未来は怖くて、思い通りにならないという事実は人間を恐怖に陥れる、人間が自然を理解しようとしてきたのも、自然という脅威を制御下に置きたいという欲求からでしょう
そんなことを目の当たりにして、人間が安心を感じるのが『人肌』であり『人の体温』であるという事実は、至極真っ当な気がします
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藤依 実誠の写メ日記
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ヒトハダ藤依 実誠