夏が近づいてきて香水の香りを感じることが多くなってきました。街ですれ違ったときやカフェで隣に座っていた人の香りが素敵で気持ちが高ぶってしまった。こんな経験、誰しも一度はあると思います。思わず「どこの香水使ってますか?」って聞きたくなります。
私は匂いフェチなので家の中に金木犀・ストロベリー・アロマのディフューザーを3つ置いていて、最近はお香の香りで心を癒やすことが多いです。でも「一番好きな匂いは何?」って聞かれたら共感してくれる人がどれくらいいるか分からないけど、歯医者の待合室の匂いが大好きです。落ち着くんですよね(笑)
その人にとっての良い匂いは、気持ちをリフレッシュさせて眠っていた脳に刺激を与えてくれる。好きな匂いに触れると無意識に警戒心が薄れて安心感を覚えます。匂いだけで本能が刺激されてその人を好きになってしまった、って結構ありますよね。匂いの相性って結構大事。
私は女性の首筋から感じる匂いがとても好きです。女性を両手で包みこんだときの髪のサラサラとした柔らかい感触に加えて、首筋から漂うほのかな香りに強く惹かれちゃいます。それが自分の好きな匂いだと、女性の温かい体温と相まって気持ちが自然と落ち着いて、安らぎと、どことなく懐かしさも感じる。
人間に限らず例えば猫も好きな人に愛情表現として自分の体をこすりつけます。そして自分の匂いをつけることで猫自身も安心感を得ることが出来る。ここが自分の居場所であると。
一度嗅いだ匂いは脳の片隅にしっかりと記憶されるので、匂いを嗅いだだけで過去の記憶が思い浮かびます。それは楽しかった記憶の場合もあれば、ときには忘れたいような悲しい記憶の場合も。
思いがけない場所で昔好きだった人の匂いに遭遇すると、ほとんど忘れかけていたその人と過ごした当時の懐かしい記憶が瞬時に蘇る。人間の脳って改めてすごいなぁって驚きますね。
そして匂いの特性を利用して、本来の自分とは異なるイメージを演出することだって出来る。香水がまさしくそう。その日の気分によって変えたり、場所やシチュエーションによって変えることも。私も年齢を重ねるにつれて使う香水は少しずつ変化しています。でも、自分に合った香り探しってほんと難しい。あと香水の香りは良い印象を与えることもあれば、不快にさせてしまうこともあるので気をつけないとですね。
匂いや香りはその人のパーソナルイメージを印象付ける大事な要素。自分の香りで安らぎを感じ取っていただけたらとても嬉しいし、何よりも再会した瞬間に「この匂い、やっぱり好き」って言ってもらえたら飛び上がるほど喜んじゃいます。
安らぎの香りを届けられるように。そして素敵な香りに出会えるのを楽しみにしています。
悠真