美しくなりたい、強くなりたい。
それは、誰にとっても素直でまっすぐな願いだと思います。
最近ふと、
「女性の美容整形」と「男性の筋肉増強ステロイドの使用」は似ているなと感じました。
女性は“美しさこそ価値があるもの”、
男性は“力こそ価値があるもの”と考える人が多いように思います。
その価値観の中で、整形やステロイドという選択肢を取る人もいます。
一部ではそれを「ズル」や「楽して手に入れた成果」と見なす声もありますが、
僕はそうは思いません。
体への負担、精神的なプレッシャー、経済的なコスト、、、
どれも軽いものではありませんし、決して“楽”な選択ではないと思います。
それらも立派な「努力」の一つだと考えています。
人生の目的は人それぞれ。
誰かの理想や価値観を生きる必要はありません。
理想の自分を目指すこと自体が楽しいのなら、
その道を全力で追いかけてほしいなと思います。
ただ、まわりの人と比べて、
「自分には価値がない」「このままではダメだ」と思って整形やステロイドを選ぶとしたら、
それは少し、自分を大切にしていないのではないかな…と感じることがあります。
(もちろん、それを通して得たいリターンが明確にあるなら、比較そのものが悪いわけではないと思います)
「美しくない自分には価値がない」
「力のない自分には意味がない」
もしそう信じているなら、
まずは顔や体を変える前に、
“自分自身を愛すること”から始めてほしいなと思います。
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話は変わりますが、
僕は女性用風俗のセラピストという仕事をしています。
セラピストがお客様を「支える」
そんな言葉がよく使われますが、
本当に誰かを「支える」ってどういうことなんだろう?と考えることがあります。
たとえば、支えにしていたセラピストがいなくなったら?
そのとき、頼っていた人はどうすればいいのか。
そこには難しさも、責任の重さもあると感じます。
正直、僕自身もまだ完全に答えを出せていません。
でも、この仕事は他のどの仕事よりも、
物理的にも心理的にも、お客様との距離が近くなるものだと思います。
その中で、誰よりも近くで、
その人の魅力や、愛すべき部分に気づくことがあります。
そして、それをその人自身にちゃんと伝えてあげること。
「あなたにはこんな素敵なところがあるよ」って。
それによって、
「私は大切にされてもいい存在なんだ」
そう感じられるようになったなら、
たとえ僕がいなくなっても、
その気づきはきっと、その人の中にずっと残り続けるのではないかと思います。
セラピストという仕事は、
そんな大げさなことができる立場ではないかもしれません。
でも、ほんの小さな気づきや、自分自身を見つめ直すきっかけを与えられる存在であれたら
それが僕にとっても、とても価値のある時間になるのかなと思います。
Noah 賢人
賢人の写メ日記
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整形とステロイドは似ている。外見も大事だが、“自分自身を愛すること”を忘れないようにしたい。賢人