陸の写メ日記

「待ち合わせからホテルへ向かう時や帰り道、陸さんは手を繋ぎますか？」

正直に言うと、それはその時の空気で決めています。

無理に繋ぐことはありませんし、必ず繋ぐわけでもない。

でも、ふと貴女の手が寒そうだったり、少し緊張しているように見えたら、自然にそっと手を差し出すことがあります。

私は、“繋ぐこと”そのものに意味があるというよりも、繋ぎ方やタイミングにこそ、その人らしさが出ると思っています。

普段からしっかりしている女性ほど、人前で手を繋ぐのってちょっと照れたり、戸惑ったりする方も多い。

でも、誰かにふと触れられることで、安心する気持ちもあるんじゃないかと思うんです。

だから、僕はその“間”を大切にしたい。

繋がなくても寄り添える時もあるし、繋ぐことでふたりだけの距離がぐっと縮まる時もある。

そういう、小さな空気の変化を感じながら、その場に合った関係を一緒に作っていけたら嬉しいのです。

帰り道、無言で手を繋いだまま歩くこともあります。

何も言わなくても、指先からその日の余韻が伝わってきて、「また会いたいな」って、自然と思えるような静かな温度。

そのぬくもりが、貴女の中に少しでも残ってくれていたら。

私にとって、それがなにより嬉しいことなのです。

Noah 陸