施術中って、いろんな会話があるんですけど、「何も話さなくていいですか?」って聞かれることがあります。
もちろん、無理に喋らなくても大丈夫です。
俺は言葉がなくてもちゃんと伝わることがあると思ってて。
たとえば、手のひらが触れた瞬間の温度とか、息のスピードが変わったときのリズムとか。
そういうのから今どう感じてるか、緊張してるか、だんだん気持ちが緩んできてるか、なんとなく伝わってくるんです。
逆に自分からも何かを伝えられるとしたら、言葉よりも手の温度の方が確実かなって思うことがあって。
たとえば、「ちゃんとここにいるよ」とか「今は何も考えなくていいよ」とか。
そんな思いを無言で伝えるにはどうしたらいいかって考えると結局、丁寧に、穏やかに触れるしかないんですよね。
言葉ってときに便利だけど何かを取りこぼすこともあるし“伝わりすぎてしまう”こともある。
だから少しだけ静かな時間があっても大丈夫です。
そのぶん、ちゃんと手で伝えますから。
触れることに意味がある仕事だからこそ、そこに余計なものを詰め込みすぎないように。
そういう施術が俺は好きです。
昴の写メ日記
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言葉より手の温度で伝えたい昴