今日はパンツの話です。
タイトル通りなんだけど、裏返しのパンツを履いてました。
気づいたのは電車。
電車の中でなんかお尻のあたりが落ち着かなくて、ちょっとだけムズムズするような、違和感があったんだよね。
「座り方、変だったかな?」
「履き方雑だった?」
いろいろ考えながらトイレに寄って、確認してみたら──
見事に、タグが外側に出てました。
えぇ。
今日一日、人と普通に話して、真面目な顔して仕事して、めちゃくちゃ清潔感あるセラピストのフリしてタグ出てた。
すべてが音を立てて崩れていく音がしました。
何よりまず思ったのは、「このパンツ、ちゃんと洗ってあって良かった」ってこと。
裏返しじゃなかったら、表側が外に出てたわけで、いや何の安心感だよ、って話なんだけど。
思えば今朝、ちょっとバタついてて、着替えも適当だったんだよね。
裏返ってることにすら気づかず、なんなら「今日のパンツいい感じだな」とか思ってた。
冷静に考えたら、裏返しの状態で“いい感じ”とか、もはや自分の感覚が信用できない。
でもたぶん、こういう日があるのが俺なんだと思う。
忘れ物もするし、方向音痴だし、たまに自分でもびっくりするようなうっかりをやらかす。
それでも毎回、「そういうとこが人間っぽくていい」って笑ってもらえたとき、少しだけ救われた気持ちになる。
「完璧さより、ほころびの中に人の温度が出る」
そんなふうに思うようになったのは、この仕事を始めてからかもしれない。
明日はちゃんと確認してからパンツ履きます。
あと念のため、上下もちゃんと揃ってるか確認して出勤します。