性感って言葉、なんだか不思議な響きがある。
強く触れたら、気持ちよさが台無しになるし、優しすぎると、欲を引き出せないこともある。
だから性感って、ちょうど“中間”にあるんだと思う。
爪を立てないくらいの力加減、呼吸が変わり始めるギリギリの間、唇じゃなくて鼻先だけを寄せてみる距離。
優しさだけじゃ足りなくて、エロさだけじゃ雑になってしまう。
気持ちよさって、身体だけで生まれるものじゃない。
「この人に触れられてる自分は、大丈夫なんだ」って
心が少しゆるんだときに、初めて奥まで響く。
ちょっとだけ緊張が残ってる状態の方が、人ってよく感じる気がする。
たとえば、目をつぶった瞬間の呼吸。
あれが少しだけ早くなったら、次の指の動きを、ほんの少しだけ変える。
そういうのの繰り返し。
「性感は、エロと優しさの中間。だからこそ一番、人間らしい」