Noah

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昴の写メ日記

  • 触れる前の沈黙が、一番エロい
    触れる前の沈黙が、一番エロい

    エロさって、肌が触れ合った瞬間よりも、触れる“直前”にいちばん濃く滲む。


     


    手を伸ばして、でもまだ相手の肌に触れていない。
    唇が近づいて、でもまだ落ちない。
    その、わずか数秒の“間”に、快感の種が仕込まれてる。


     


    性感の技術は、手先の器用さじゃなくて、“間の取り方”に出ると思ってる。


    沈黙を怖がらないこと。
    沈黙のなかにある期待や緊張を、わざと崩さないこと。
    それができるかどうかで、空気がまるで変わる。


     


    人の身体は、緊張と緩和でできてる。
    何も起きない時間があるからこそ、次の刺激が深く刺さる。


     


    たとえば、照明の下で何もせずに見つめる時間。
    首筋に吐息だけを落とす時間。
    服の上から、あえて手を止める時間。


     


    触れてないのに、身体が勝手に反応しはじめる。


    性は、タイミングの芸術だと思う。
    どこをどう触るかじゃなく、「いつ触れるか」がいちばん問われる。


     


    だから俺は、触れる前ほど静かになる。


     


    「沈黙は、最高の前戯になる」
    「触れる前に、どれだけ相手を震わせられるか」
    それが、俺の性感のひとつの軸になっている。


     


    性感って、身体を動かす仕事じゃない。
    空気を動かす仕事だと思ってる。


    そして空気は、沈黙のなかでこそ育つ。