はじめてって、性に限らず、やっぱり少し怖い。
知らないことに踏み出すとき、人はどうしても構える。
それが“自分の身体”や“快感”に関わることであれば、なおさら。
でも女風って、“性を感じていい場所”であり、“性を知っていい自分になる場所”でもある。
経験がないことがコンプレックスになるのって、周りと比べようとするからで、性に限って言えば、比べることほど無意味なこともないと思う。
性感って技術に見られがちだけど、本質は“観察”だと思ってる。
相手の反応をよく見て、呼吸、皮膚の動き、わずかな体温の変化に気づいていく。
正解は一つもないけど、不正解もない。
キス一つとっても、タイミングや深さは毎回違う。
うまくしようとしなくていい。
“感じる側”にとって大事なのは、委ねられる安心感のほうだから。
性感の“成功”って、相手が感じたかどうかじゃなくて、自分の心と身体にちゃんと集中できたかどうか。
俺はそう思ってる。
触れられて、揺れて、緩んで、ちょっとだけ“自分を好きになれるような時間”をつくれたなら、それは立派なセックスだと思う。
はじめてって、記憶に残る。
だからこそ、優しくて丁寧な時間にしたい。
快感に慣れていない身体の反応って、ときに、すごく艶っぽい。
震える指先とか、音にならない吐息とか、そういう瞬間の連続が、官能をつくる。
女風は、“まだ知らなかった自分に会いにいくサービス”だと思う。
それは、ちょっとした勇気と、すこしの欲でできている。