うまくいかなかった日。
あとから何度も思い返して、「なんであんなこと言っちゃったんだろう」とか、「もっとちゃんとできたはずなのに」って、自分を責めたくなることが今でもあります。
セラピストという仕事をしていると、特に“完璧でいたい”って気持ちが強くなりがちです。
安心してもらいたい、喜んでもらいたい。
その想いが強いからこそ、小さなミスや気配りの足りなさが、あとになって自分を苦しめることもあります。
そして、もっと大きな場面。
たとえば、お客様が卒業されたとき。
ふと界隈を離れてしまったとき。
そんなときも、心のどこかで、「自分の何かが足りなかったんじゃないか」と問い続けてしまいます。
あのとき、もっと違う言葉を選べたんじゃないか。
もっとちゃんと気持ちを伝えられたんじゃないか。
そんな後悔が、ぐるぐると頭を回る。
正直、「セラピストなんてやらなければよかった」と思ったことも、ないわけじゃありません。
大切に思った分だけ、失う痛みも大きくなる。
この仕事を選んだからこそ味わう、どうしようもない寂しさや悔しさを感じたことも、たくさんあります。
そんなとき、どうしているか。
最近は、「すぐに自分を許さなくてもいい」と思うようにしています。
無理に「これでよかったんだ」と納得しようとしなくてもいいし、無理やり前向きになろうとしなくてもいい。
まずは、「ああ、寂しかったな」
「本当はもっと一緒に過ごしたかったな」
そんな気持ちを、ちゃんと味わうことにしています。
失敗も、別れも、簡単には受け入れられないけど、それでも、そこに本気の気持ちがあったからこそだと、少しだけ、自分を認めてあげたい。
「ちゃんと向き合った」ってことは、結果がどうであれ、誇っていいことなんだと思います。
誰かに優しくしたいなら、まずは、自分にもちゃんと優しくすること。
失敗しても、傷ついても、また少しずつ立ち上がれる自分でいたいです。
今日もうまくいかなかったかもしれないけど、それでもまた、自分を諦めずにいようと思っています。