誰かと話していて、ふと沈黙になる瞬間ってあります。
お互い言葉を探しているわけでもなく、ただ、なんとなく間が空く。
昔の自分だったら、そんな沈黙がすごく怖かったです。
「何か話さなきゃ」
「気まずいって思われたらどうしよう」
焦って、余計なことを喋ってしまったり、頭の中で必死に会話を探したりしていました。
でも最近、思うんです。
沈黙になっても心地いい関係って、すごくいいなって。
無理に言葉を繋がなくても、ただ同じ空間にいて、呼吸が合っているだけで、安心できるような関係。
そういう時間って、派手な会話よりも、もっと深いところで「つながっている」って感じられる気がします。
セラピストとしても、お客様と過ごす中で、ふと会話が途切れる瞬間があります。
昔なら「何か話さなきゃ」って焦ったかもしれないけど、
今は、その沈黙も大事にしたいと思っています。
言葉がないからこそ伝わる空気。
触れ合いや視線、呼吸のリズム。
そこに、無理に説明しなくても通じ合えるものがある。
沈黙が訪れても、お互いに緊張せずにいられる。
そんな関係を築けたら、それはきっとすごくあたたかいものだと思います。
たくさん話すのもいい。
でも、何も話さなくても安心できる相手になりたい。
これからも俺は、言葉だけじゃないところで、そっと寄り添えるような関係を大切にしていきたいと思っています。