自己肯定感って、そんな簡単に持てるもんじゃないですよね。
自分も昔は、まったく自信なんてありませんでした。
「もっと自分を好きになったほうがいい」
そんなふうに言われるたび、「好きになれるならとっくにそうしてる」って、どこかで拗ねた気持ちになっていました。
自分を好きになるって、何か特別な出来事が起こったり、誰かからすごく必要とされたり、そんな“劇的なこと”がないとできないと思ってた。
でも、違ったんです。
自己肯定感って、本当にびっくりするくらい、地味な作業の積み重ねだった。
たとえば、「今日はギリギリでもちゃんと起きた」とか、「めんどくさかったけど洗濯できた」とか、「誰にも気づかれなくても、自分だけは分かってる小さな努力」。
そんな小さな積み重ねが、少しずつ、少しずつ、自分の中に根っこを伸ばしてくれてたんだと思います。
誰かに認められるより先に、まずは自分が、自分の小さな頑張りを拾ってあげること。
「今日もよくやったな」って、たとえ完璧じゃなくても、全部うまくいかなくても、そうやってそっと自分に声をかけてあげること。
それができると、ほんの少しだけ、自分が嫌いじゃなくなっていく。
そんなふうに思います。
だから、もし今、(自分なんか)って思ってる人がいたら、無理に前向きにならなくてもいいから、今日できた小さなことを、ひとつ拾ってみてください。
誰かに見せる必要もない。
自分だけが、自分に「よくやったね」って言ってあげるだけでいい。
俺も、今でもときどき自己嫌悪になるし、落ち込む夜もあるけど、それでも少しずつ、少しずつ、自分を肯定できるようになってきました。
自分を好きになるって、派手な変化じゃない。
だけど、すごくすごく、尊い作業だと思っています。