この仕事をしていると、
「女風=性的なサービス」ってイメージで見られることも多いです。
もちろん、それが目的で利用してくださる方もいるし、そこに真剣に向き合うことも、この仕事の大切な部分だと思っています。
でも、それだけじゃない。
自分は“性的じゃないふれあい”も、本当に大事にしています。
たとえば施術が終わって、静かに隣に並んで寝転ぶ時間。
話しながら、なんとなく肩に触れていたり、不安そうな表情に、背中をポンとするだけのふれあい。
そこには、欲望じゃなくて、「ここにいていいんだよ」っていう許しの感覚がある気がします。
自分が触れることで、相手がすっと力を抜いたり、深く息を吐くのを感じたとき。
その瞬間が、個人的にはとても好きです。
性的なふれあいって、感情が乗れば乗るほど深くなる。
でも、感情を育てるには、まず「安心できる関係性」が必要だと思っています。
たとえば、誰にも触られたくない時期があった人。
触られることに苦手意識がある人。
そういう方ほど、“性的じゃないふれあい”の中で、少しずつ心を開いてくれることがあります。
「気持ちいい」より先に、「怖くない」と思えること。
「この人になら委ねてもいい」と感じられること。
そういう空気がつくれたとき、それがたとえただ手を握るだけでも、ものすごく深い“ふれあい”になると感じています。
だから自分は、「安心できた」と言われる方が、ずっと嬉しいのかもしれません。
触れるって、繊細な行為だと思います。
言葉よりもごまかしが効かなくて、だからこそ、ちゃんと伝わるものがある。
女風は、性を含むサービスではあるけれど、それだけじゃない。
触れること、寄り添うことの力を、あらためて信じていたいと思っています。