脱毛サロン「ミュゼ」が突然の休業を発表したというニュースを見ました。
長年通っていた方も、働いていたスタッフの方も、戸惑いや不安が大きかったんじゃないかと思います。
このニュースを見て、ふと思い出したことがあります。
実は、自分も過去に似たような経験をしたことがありました。
当時、人生で初めて医療脱毛に通おうと、とあるサロンへ行き契約をしました。
金額は30万円以上。頭金を10万円ほど支払って、残りは医療ローンを組んでのスタートでした。
施術は全12回だったはずが、受けられたのは最初の1回だけでした。
次の予約の1週間ほど前、サロンから「担当者がコロナにかかってしまって予約はキャンセルです」と電話がありました。
他のスタッフで対応できないのか?と思いつつ、指示に従って予定を変更。
その後、3週間ほど経って再度予約を取ろうと連絡をしたら、電話は繋がらず、自動音声で「臨時休業」とだけ流れる状態に。
SNSでサロンの名前を検索してみると、どうやら従業員に給料が支払われていないらしく、全店舗が営業を止めているようでした。
「あと11回も残ってるのに」
「10万円以上払ったのに」
怒りと不安でいっぱいになりながら、ローン会社に連絡して事情を伝えました。
電話越しの担当者は「あぁ、あのサロンですね」と、もう察していたような反応で。
支払いは一旦ストップ、そして半年後には正式に「支払義務なし」の判断が下りました。
ようやく、脱毛サロンとの関係に終止符を打てたんですが、驚いたのはその数ヶ月後。
なんと、自分が通っていた場所に、そっくりなデザインと機械を使ってる別の名前の脱毛サロンができていたんです。
正直、もう笑うしかありませんでした。
今はちゃんと通える脱毛サロンを見つけていて、自分のペースで続けられているから安心しています。
でもあの出来事をきっかけに、「脱毛の機械って多くがリース(レンタル)で、それを払えなくなると潰れる」って話や、「料金が高額すぎて、ローンの回収がうまくいかないと回らなくなる」っていう裏側の話を知りました。
それでも、従業員に給料を払わずに運営を止めるのは、やっぱりとんでもない話だなと思います。
美容や脱毛って、自己投資の一環だと思うんです。
自分の身体を大切にしよう、少しでも自信を持とう。
そんな気持ちで一歩踏み出す人の気持ちを、裏切るようなやり方は、誰にとっても傷になります。
あのときの10万円は、今もどこかで引っかかってます。
でもそれ以上に、「ちゃんと向き合ってくれる場所を自分で選ぶ」って意識が持てたことは、良かったのかもしれません。
今回のニュースは、他人事じゃなかったからこそ、書いておきたくなりました。