あるお客様から「女風を卒業します」と言われた。
なんとも言えない気持ちになった。
でも、何よりも気になったのは「卒業する理由」だった。
大きな事件があったわけじゃない。
小さな違和感や気持ちのズレが、少しずつ積み重なっていたのかもしれない。
それだけで「もう来ない」と思わせてしまう。
もし、そのきっかけが俺たちセラピストの言葉や行動だったとしたら、それはとても悲しいことだと思った。
お客様は、「この人と過ごしたい」と思って指名してくれる。
楽しみにして来てくれたり、安心したい気持ちで扉を開けてくれる。
その時間は、思っている以上に大切で、繊細なものだ。
けれど、この仕事をしていると、慣れや習慣の中でその感覚を忘れそうになるときがある。
気づかないうちに、何気ない言葉や態度が、誰かの気持ちを冷ましてしまうかもしれない。
でも、それじゃいけない。
言葉には、気持ちが入っている。
やさしさもあれば、とげもある。
たったひと言で、誰かの心を温めることもできるし、逆に深く傷つけてしまうこともある。
そんなつもりじゃなかったとしても、「もう来ない」と言わせてしまったら、「ごめんね」だけでは足りないこともある。
俺たちセラピストは、言葉や行動にちゃんと責任を持たなくちゃいけない。
当たり前のことだけど、ときどきその当たり前を忘れそうになる自分がいる。
だからこそ、何度でも立ち返りたいと思う。
女風は、心がほっとできる場所であってほしい。
やめる理由がセラピストの言葉や態度だったとしたら、それはあまりにも切ない。
この気持ちを、絶対に忘れずにいたい。
それが今の、俺の正直な気持ちだ。
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