昔は、食べ終わったあと「お腹いっぱい〜！」って感じるのが満足だと思っていました。
でも最近は、少し違います。
“ちょっと足りないかも？”くらいで止めた方が、あとで体も心もラクなんです。
実は、私たちが「満腹になった」と脳で感じるには、食べ始めてから15〜20分ほどかかると言われています。
つまり、早く食べてしまうと、まだ脳が「満腹だよ」と気づかないうちに、食べすぎてしまう可能性が高いということです。
（※参考：厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準」など）
それに、「満腹」は消化にもエネルギーを使います。
食べすぎた後に体がだるくなったり、眠くなったりするのは、胃腸がフル稼働しているサイン。
一方、“ちょっと足りない”くらいで終えると、胃も軽く、動くのもラクになります。
体が軽いと、自然ともう一歩歩こうとか、階段を使おうという気持ちにもつながっていきます。
自分の場合は、「あと一口食べたいけど、ここでやめておこうかな」と思えたとき、30分後に「あれ？ちょうどよかったな」って思うことが多くなりました。
最初は少し勇気がいりますが、慣れてくると“8割満足”のほうが心地よく感じられるようになります。
“お腹がはちきれそうな幸せ”よりも、“軽さと満足が両立するバランス”の方が、長い目で見ると心も体も安定します。
特にダイエット中は、この「ちょっと控える」がとても大きな意味を持ちます。
1回の食事で100kcal減らすだけでも、1ヶ月続ければ約3000kcalの差になります。
これは体脂肪約0.4kg分に相当します。
少しの意識で、ちゃんと体は応えてくれるんです。
だから、今日のごはんは“あと一口手前”で終えてみるのも、ひとつの選択です。
その“ちょっとの足りなさ”が、明日の自分をちょっと軽くしてくれるかもしれません。
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