昴の写メ日記

人は失敗する生き物だ。

わかっているのにやってしまう。

慎重にしているつもりでも、なぜか同じようなミスを繰り返す。

たとえば、カップ焼きそばを作るときの話。お湯を入れるとき、本来は火薬だけを入れればいいのに、ソースまで入れてしまって、出来上がる頃には妙に味の薄い、残念なカップ焼きそばになったことがある。

あと、次の日の朝5時には起きなきゃ仕事に間に合わないと分かっているのに、友人との飲みが楽しくて気づけば深夜2時。「まあ大丈夫だろ」と根拠のない自信を持った結果、翌朝目覚めたときの絶望感と、二日酔いのまま働くしんどさを味わったこともある。（実話です）

どれも「気をつけていれば防げたこと」だけど、結局やってしまうのが人間だ。ミスをゼロにするなんて無理だし、「やっちまった」と思う瞬間は何度でも訪れる。

そして、今朝。

リュックを何気なく持ち上げたとき、妙な違和感があった。

なんとなくしっとりしている。

いやな予感がして中を開けてみたら、オイルの容器の蓋が開いていて、中身がしっかりぶちまけられていた。

リュックの底、ポーチ、ノート、財布。

すべてがオイルまみれ。

救出できるものと、諦めざるを得ないものを分けながら、なんとも言えない感情がこみ上げてきた。

「やっちまったな」

大事なのは、失敗したときの対処と、その後どうするかだ。

リュックはどうにか洗えば使えるかもしれないし、最悪買い替えればいい。

財布は拭けばまだ使えそう。オイルの匂いがしばらく消えないかもしれないけど、それもまた一つの経験だ。

人は失敗する生き物だ。それでも、なんとかやっていくしかない。