今年もこの季節がやってきましたね。
皆様、ハロウィンの準備は万全ですか?お菓子の用意はできていますか?
実は、昔のハロウィンのことを思い出すと、どうしても笑ってしまうエピソードがあるんです。
それは、友達と一緒に「お菓子をたくさんもらおう!」と張り切って、近所の家をあちこち回っていたときのこと。
子供の頃からお菓子(高カロリー)が大好きだった昴少年は、ワクワクしながら、暗くなった街並みに響く大声で「トリック・オア・トリート!」と叫びながら、次々とインターホンを鳴らしていきました。
ある家でインターホンを押すと、ドアの向こうから低いうなり声が聞こえてきて、「何かいる…?」と友達と顔を見合わせました。
すると、ドアが少し開いた瞬間、大きな黒い影が飛び出してきたんです!
それは見たこともないほど大きな黒い犬で、まるでハロウィンのモンスターみたいな迫力でした。
私たちは大絶叫しながら全速力で逃げ出しましたが、振り返るとその犬は玄関にちょこんと座って、首をかしげながらこちらを見つめていました。
後で聞いた話によると、あの犬はとても人懐っこくて、ただ遊びたかっただけだったそうです。
でも、あの日の私たちはそんな余裕もなく、ハロウィンの夜道をしばらく走り続けたのを思い出すと、今でも笑ってしまいます。
その後もハロウィンではたくさんの家を回りましたが、あの家の前を通るときだけは少しドキドキしてしまいます。
振り返ってみると、あの黒い犬は私にとって「見た目だけで怖がってしまうこと」への気づきのきっかけだった気がします。
何でも恐れずに近づいてみると、違った一面が見えるかもしれない、、、
そんなふうに思えるようになったのも、あの犬との出会いのおかげかもしれません。
今の私なら、もう一度あの家の玄関に立って、黒い犬にそっと手を差し出す勇気がある気がします。