春といえば、誰もがまず思い浮かべるのは桜。
ほんのひとときだけ咲き誇り、儚く散っていくその姿は、
まるで夢のようで…だからこそ、毎年多くの人が心を奪われるのかもしれません。
けれど、ふと視線をずらしたその先に――
鮮やかな紅をまとった牡丹の花が、ひっそりと咲いていました。
「百花の王」とも呼ばれる牡丹。
その名のとおり、気品と存在感にあふれ、
花言葉には“高貴”“富貴”“風格”といった意味が込められています。
でも、そんな堂々とした牡丹も、
春の主役である桜の陰に隠れて、
気づかれずに通り過ぎてしまうことも少なくないんです。
なんだか、人と似てるなって思いました。
華やかな誰かの隣で、自分は見つけてもらえないって感じるとき。
頑張って咲いているのに、気づかれない寂しさを抱えてしまうとき。
そんなときって、ありませんか?
少し話はそれるけど、私が黒の服を着るのは…自分が目立つ訳ではなく、隣にいる女性を輝かせるためです。
でもね。
誰かが見ていなくても、
あなたが咲かせてきた花は、ちゃんとそこにある。
あなたの色も、あなたらしさも、
ただそれだけで、十分に美しい。
だから、桜の季節に咲く牡丹のように、
どうか誇りを忘れないでいてください。
いつか誰かが、ちゃんと見つけてくれるから。
そして…
私はそんなあなたを、
そっと見つけて、心の中で“綺麗だね”って思える存在でいたいです。
Noah 亜嵐(アラン)
亜嵐の写メ日記
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【 桜の影に、牡丹の紅 】亜嵐