昔々あるところに、プレイ中において「好きな方だけど邪魔だから女性のパンストは割と早めに脱がせる派」のうさぎさんと「いーや、例えボロボロになっても最後まで履かせたまま。なんならシャワー浴びる時にも履かせたまま派」のかめさんが口論になっていました。
お互いの癖をぶつけ合う二匹、もとい二人の雄は一歩も引かず平行線を辿ったまま。
するとその様子を見ていた森の仲間のくまさんやきつねさん、りすさん、とりさんがやって来て「実際に誰かに頼んでやってみて、どっちがよかったか聞けばいいんじゃないかな?」という提案をしました。
ここに種を越えた異種格闘技戦が勃発するかと思いきや、うさぎ×かめ(♀)、かめ×うさぎ(♀)の構図は成り立たず、それぞれうさぎ×うさぎ(♀)、かめ×かめ(♀)と同種の相手に対して行う事になりました。
弱肉強食の動物の世界、基本的に短時間で終わる営みであったり、ハーレムを形成する動物等もいますが他者のセックスを見る機会はそうそうありません。
この絶好の機会に一人とりさんは鼻息を荒くしています。
ここに二匹の(パンスト)勝負が行われることになりました。
少しの時間を置いて…
ひと仕事を終えたうさぎさんとかめさんはどこか達成感と哀愁を混ぜ合わせたような独特の雰囲気を醸し出しています。
うさぎは余裕綽々の顔です。一方かめは泰然自若、落ち着いています。
その他のギャラリーは囃し立てるように二人を取り巻いているとくまさんがゆっくりとやって来て口を開きます。
「この勝負…かめさんの勝ち!」
一気にどよめきが広がりきつねさん、りすさんはかめさんを胴上げします。とりさんはあれ以来姿が見えません。
余裕を見せていたうさぎさんは驚きと戸惑いを露わにし、くまさんに詰め寄ります。
ですがくまさん「事の発端となったパンストの扱い方に関して。ここに重きを置いて判断しました。それぞれ光るモノや貪欲さ、性に対する姿勢は素晴らしいものがありました。しかし今回においてはそれらがあるのは当然。正直そこに関しては大きな差異は無かった。ただ今回の争点となったパンスト。この点においてかめさんがうさぎさんを上回っていました。」
ここからは各パートナーサイドの意見になります。
「うさぎの彼は正直早いのよね。そのくせすぐ挿入したがるっていうか。まぁそこがちょっと童貞っぽくて可愛いんだけど。え?パンスト?すぐ脱がされちゃったわよ。最初ダイヤモンドマチの部分をご自慢の前歯で開けようとしてたんだけど焦ってたのか上手くいかなかったのよね。だからもうすぐサーッと。彼はテクニックっていうタイプじゃないわね。早いんだけどそのかわり回数が物凄いのよ。私がもう無理!って言わない限りもげるまで続けるわよ彼。まぁ気持ち良かったし何回も求められるのは嬉しかったわ。脱がしたパンスト?私が履いて帰ったわよ?」
「かめくんはほんとじっくりねっとり責めてくるんです。まるで真綿で締められるようにゆっくりとゆっくりと快楽に身を堕とされる感じなんです…。もうかめくんの前足の爪が甲羅をなぞるだけで体が反応しちゃって、気持ち良さで意識がとろけてる中でかめくんが私のパンスト足を食べるようにしゃぶりついてるんです。責められてる気持ち良さと足を舐められている背徳感でそれだけで何回もイッちゃいました…。脱力しているとダイヤマチの所を挿入に必要な大きさにだけ開けられて、仰向けになっていた私をくるっとひっくり返して、彼の爪がしっかりと私の甲羅に食い込むぐらい掴まれたと思ったらそのまま一気に奥まで貫かれたんです。彼の寝バックはもうほんとに気持ち良くて一気に貫かれた苦しさと気持ち良さで頭の中で火花が散って、そこからは彼の性欲を吐き出す為の道具、そんな風に扱われるのが凄くよくて…。彼が果てる時、中に出すんじゃなくてお尻にこすりつけてパンストとの間に射精したんです。お尻にずっと彼の温かさが残って呆けていると、かめくんは私の意識がはっきりするまでずっとパンスト足を愛でていました…」
「よってこの勝負、かめさんに軍配が!」
膝を落し落胆しているうさぎさんにかめさんが歩み寄ります。
「うさぎさん、僕がたまたまうさぎさんより少しだけパンストが好きだったていうだけです。僕はうさぎさんみたいに何回もしたいんだけど一回しかできないし、容姿が優れているうさぎさんが羨ましい。それにうさぎさんのパートナーさんもすごく喜んでいたじゃないですか。だから正直僕は勝ち負けは無いと思っているんです。今度うさぎさんの高速ピストン教えて下さい。」
差し伸べられた手に応えるうさぎさん。
「へへ、どこまでもお人好しなやつだぜかめさんはよ。」
この森を騒がせたパンスト騒動、ここに一件落着と相成りました。
「うさぎとかめ」のお話しって幼少期からこれで読み聞かせられてたんだけど違います?