細い路地が好きだ。特に繁華街で時折見かける人がすれ違えるか微妙なくらいの幅で、室外機やビールケース等で雑多な感じになっている路地が好きだ。
先日も歌舞伎町にてエモい路地を発見したので写真をパチリと撮ったのだけど、「はて、俺は何故に路地が好きなのか知らん」との思いがふっと頭をよぎったので暫し考えを巡らせてみた。
うーむと眉を寄せていると、「ははーん、こういう路地は法律で漂白されていないから趣があっていいんだろうなァ」との結論に至ったのだった。
路上に何かが置かれていると言う事は、少し想像力を逞しくすると、そこに人の息遣いを感じる事ができる。それが公権力によって撤去されずに残っている所に趣を感じているのだろう。
物には九十九神が宿ると言うけれど、整備されて何も無い真っさらな道路よりも、雑多な物が溢れて人間の息遣いと九十九神に想いを馳せる事のできる路地の方が好き。
まぁ、特にどうと言うこともないのだけれど。[cast shop_id="115" cast_id="8217" name="なお"]