ども!天都です!
学生の頃、1ヶ月だけ引越しのバイトをしたことがあります。
引越し業界って、短気な人や、ちょっと“元ヤン”っぽい先輩たちが多い印象でした(笑)。
夏場だったこともあり、かなり過酷でしたが、心も身体も鍛えられた気がします!
ちなみに、金持ちの家の引越しだと、たま〜にチップをもらえることもあって、それだけでちょっとテンション上がりました?
1ヶ月で20件ほどの現場を回ったんですが、今でも強烈に記憶に残っているのが「夜逃げの手伝い」をした現場。
…と言っても、作業したのは真っ昼間だったので、正確には“昼逃げ”ですね笑
(この場合の適語、あるのかな?笑)
そのお宅には、夫婦と小学生ぐらいの息子さんの3人が住んでいたようで、依頼は奥さんからでした。
詳細までは聞かされていませんでしたが、どうやら「旦那さんと即座に離れたい」という意図があったようで、
「とにかく速やかに作業を終わらせてほしい」と念を押されました。
たしか、制限時間も決まっていて、緊張感ある現場だった記憶があります。
当日は平日でしたが、息子さんも学校を休んでいたようで、現場に同席していたのを覚えています。
作業は順調に進んでいたのですが、ひとつだけ印象的な出来事が。
部屋の片隅に置かれていたムシカゴ(たしか中にはカブトムシかクワガタがいた気が…)を持ち出そうとした時、
奥さんから「それはそのままでいいです」と静かに言われました。
結局、家に残されたのは――ムシカゴ(虫つき)だけ。
つまり、旦那さんが帰宅したときに迎えてくれたのは、
家具でも家族でもなく、“虫”。
想像してみてください。
仕事を終えて帰ってきたら、家は空っぽ。
妻も息子もいない。
そして、ポツンと虫だけが残されてる――。
あの旦那さんの気持ちを考えたら、悲しすぎて…
夜しか眠れません。
天都(てんと)の写メ日記
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夜逃げの手伝い天都(てんと)