No music no life.
私は生きるために音楽を聴き、音楽を聴くために生きている。
今回は一人の人生を変えるかもしれない奇跡のアルバムを10枚選びました。
何かの参考になると嬉しいです。
何の参考になるかはわかりませんが。
1. Kid A/レディオヘッド
精神が浄化されます。
人生で一番繰り返し聴いているかもしれません。
光の届かない深海にゆっくり沈んでいくような不思議な感覚に包まれます。
一番好きな曲は「How To Disappear Completely」。
2. Ode to Joy/ウィルコ
ギリギリまで削り落とされたミニマルな音の数量なのに、なぜこんなに奥深い音楽になるんだろう。
とにかくドラムが素晴らしいです。
もし私がプロのドラムスだったらこの境地を目指します。
一番好きな曲は「One and a Half Stars」。
3. 平均律クラヴィーア曲集(演奏:グレン・グールド)/J.S.バッハ
無人島に一枚持って行くとしたらこれです。
まず聴き飽きることがありまけん。
聴く度に音楽の世界が広がります。
「平均律」はたくさんの偉大なピアニストたちが演奏していますが、よりアーティスティックで反社精神の高いグレン・グールドの演奏が好きです。
4. To Pimp a Butterfly/ケンドリック・ラマー
ケンドリック・ラマーは誰よりも繊細な心の持ち主で、知性と柔軟性を兼ねそろえた類い稀なラッパーだと思います。
このアルバムはまるで4DX映画のような体感型音楽で、皮膚を裂かれたり、炎を近づけられたりするようなリアルな痛みや張り詰めた空気を感じることができます。
一番好きな曲は「King Kunta」。
5. 弦楽四重奏曲全集(演奏:エマーソン弦楽四重奏団)/ベートーヴェン
私はベートーヴェンが大好きです。
交響曲、ピアノソナタも好きですが弦楽四重奏がとにかく好きです。
内省的な音楽が好きなのかもしれません。
エマーソン弦楽四重奏団の演奏の美しさは素晴らしく、全身の筋肉がほぐされていくような爽快感があります。
6. 宇宙 日本 世田谷/フィッシュマンズ
私が彼らのことを初めて知ったとき、このバンドが解散してから既に10年も経っていました。
このアルバムは1997年に発表された作品ですが、1997年といえば日本でCDが一番売れていた頃です。
その年に数々の名曲が生まれましたが、この一枚は格が違うような気がします。
異次元すぎてわけがわからなくなる。
一番好きな曲は「うしろ姿」。
途中から入るアコースティックギターのタイミングが天才です。
7. 音楽手帖/阿部海太郎
実は私のマッサージBGMにこのアルバムから何曲か選んでいます。
フランスで学んだ彼の音楽は、しっとりとしたワルツが印象的です。
カーテンが風に揺れる静かな朝、雨に濡れた歩道のレンガ、よく磨かれた銀食器を想起します。
「Moments Musicaux - Theme」を聴くと毎回泣きそうになります。
8. THE WORLD IS MINE/くるり
彼らのライブに初めて行ったのは中学生の頃。
質の高い演奏力と彼らから伝わってくる熱い音楽愛に圧倒されてしまいました。
今でも私の中で最高のロックバンドといえば、くるりです。
このアルバムはバンド初期の作品で、随所にロックンロールと京都を感じます。
9. 平成/折坂悠太
初めて聴いたときの衝撃と興奮は忘れられません。
一人の人生を変える力がある名盤だと思います。
彼の音楽を聴いて日本語が好きになりました。
冬の帰り道、自転車に乗りながら突然頭の中で「さびしさ」が再生され、涙腺崩壊した思い出があります。
10. Happier Than Ever/ビリー・アイリッシュ
ファーストアルバム収録曲「xanny」の美しさに心を打たれて以来、私は彼女の才能に夢中です。
このセカンドアルバムは2021年7月にリリースされたばかりですが、AppleMusicでは1年以上前から収録曲が少しずつ解禁されており、私はそれらを聴いて素晴らしい作品になると確信していました。
今はほぼ毎日この作品を聴いていますが、予想以上に素晴らしいです。
バッハやベートーヴェン、ビートルズやダフト・パンクなど優れた楽曲は時間という概念を超越しますが、この作品も同様に何十年も聴いていられると思います。
一番好きな曲は一曲目の「Getting Older」。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
なんだか偉そうな感じですみませんでした。
好きなものを共有したいだけです。
ロッキングオンの編集長になったような気分で気持ちが良かったです。
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