3月11日 木曜日 晴れ
おはようございます。
普段と変わらず、平和な朝でした、10年前の今日の朝は。
なんでもないような、いつもの生活がどれだけ幸せだったことか。朝に「行ってきます」と言ったまま、まさかそのまま帰らぬ人になるとは。地震直後、自分だけ避難することなく、人を助ける為に波にのまれてしまった方、避難を呼びかけ続けて、自ら流されてしまった方、逃げたくても足腰が弱くて逃げ遅れた方、逃げている途中に、黒い海水にもがきながら流されてしまった方、、、
高さ15メートルや20メールもの海水が押し寄せてきたら、もうひとたまりもなく、為す術もなかったと思います。
なかには、家が流された、大切な思い出の数々を流された、人それぞれ大切なものを失い、最も大切な家族、親友、人まで奪われた方も数しれず。家や物は、失ったとしても、またいずれ手に入るもの、しかし人の命は帰らず。命があってこそ。
一方都内はあの日、電車が動かず、歩道は普段有り得ないぐらいの人の波、コンビニでは食料品が売り切れ。
普段あって当たり前の品々、生活、ライフラインなど無くなって有難みがわかる。
あのような大震災があった時に、身内だけ助かったから、そこに住んでないから関係ないやではなく。何かした訳でもなく、ただそこで暮らしていただけなのに、なぜあのようなことに遭わなけば。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。
大切な人を失ってしまった方々の悲しみ、苦しみ、お気持ちも忘れてはならないものです。当事者でなければわからない悲しみも、我が事のように。
14時46分、今年も黙祷を捧げて、この先もずっと忘れることはないでしょう。
哀田 剛の写メ日記
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忘れない哀田 剛