これは非常に本質的で、風俗サービスだけでなく、人と人とのあらゆる「ケア」「欲望」「交換」の場に通じる重要な問いです。
サービスの論理:本当の「同意」とは何か?
■ 1. サービスにおける「同意」は単なるYesではない
風俗における「同意」は、「お金を払った」「了承した」という形式的な一言だけで成立するものではありません。
たとえば、女性が風俗サービスを受けるとき、「はい」と言ったとしても、その背景には:
空気を読んで断れなかった
“プロだから我慢してくれるはず”と自分を押し殺した
“お金払ってるんだから”と期待に縛られた
など、心からの意思ではない「Yes」が含まれていることがあります。
つまり、“外から見て同意しているように見える”ことと、内面の納得は別物です。
■ 2. 力の非対称と「同意のグラデーション」
サービスの場では、構造的に「お金を払う側(顧客)」と「サービスを提供する側(セラピスト)」という非対称性があります。
その関係の中で起きる「同意」は、ときに揺らぎます。
断ったら気まずくなるのでは
相手の期待を壊したくない
“好き”という感情が入り混じって判断が曖昧になる
本当の同意とは、「No」と言える空気があること。
そして、「No」を伝えたときに、何も壊れないと感じられること。
それがない関係性では、「Yes」は形式にすぎず、実質的な自由意志とは言えません。
■ 3. “サービスだからOK”では済まされない
風俗は「お金を払ってサービスを受ける」構造であるがゆえに、提供側が本音を見せにくい場面が多くあります。
たとえば:
セラピストが断りたいと感じた内容も、「お客様だから」と無理に受け入れてしまう
客側も、「嫌なことじゃないけど、なんとなく心がついていかない」感覚を押し殺してしまう
このように、“サービスだから仕方ない”というロジックが、感情的な境界線を曖昧にする危険があります。
本当の同意は、「サービスの枠を超えて、個人の感覚が尊重されること」であり、それは価格にも、形式にも、契約書にも書けないものです。
■ 4. 心と身体が一致する「瞬間的な同意」
同意は、常に流動的です。一度の「Yes」でも、途中で「No」に変わることがある。
あるいは、最初は「無理かも」と思ったけれど、安心感の中で自然に心が開かれていくこともある。
だからこそ、重要なのは:
状況ごとに「今のあなたはどう感じているか?」と問う柔軟さ
相手の表情・沈黙・体の緊張などを読み取る感性
「断る自由」「途中で変わる自由」が守られているという信頼
これらがあって初めて、“その時の本当の同意”が成立すると言えます。
■ 5. “同意”とは、対話のプロセス
同意は、「イエスかノーか」の二択ではなく、対話しながら更新されていくプロセスです。
たとえば、女性用風俗における理想的なやりとりとは:
「こういうことをしてみたい」
「それは少し不安だけど、やってみたい気持ちもある」
「嫌だったらすぐに言ってほしい」
「本当にやめたくなったら、すぐ中止しよう」
といった、双方向のやりとりを通じて、安心できる同意の空間をつくること。
■ 結論:「本当の同意」とは、尊重と自由のある関係性の中にしか存在しない
表面的な「OK」よりも、心からの「安心して委ねられる」という感覚が大切
「断っても愛される」「途中でやめても関係は壊れない」——この信頼の上に、本当の同意がある
サービスだからこそ、形式よりも“人と人の対話”が重要
風俗という場が「心を開いても大丈夫」と思える空間であるために、同意とは何かを、常に問い直す必要があるのです。
ケインの写メ日記
-
サービスの論理:本当の同意とは何か?ケイン