ある店舗のセラピストの以下の発言がTwitter上で物議物議を醸していました。
Twitterより引用
’’「どうせセラピストも若くて可愛い子がいいんでしょ?」と言いますが、大切なのは「若さを保つための努力をして、可愛く綺麗でいようと頑張ること」です。「私、若いし、可愛いから、いいでしょ?」と踏ん反り返っている人は10年後、大変に老けることをセラピストたちはちゃんと知ってるんです。’’
一見すると、若さや見た目に自信がない女性の味方をするような発言にも見えますが、内容としては女性は若さを保って可愛くならなくてはいけないという投稿者の願望を押し付けているものとなっています。
現にこれに対して「ありのままの自分を褒めてくれた方がうれしいのではないか」「結局投稿者は見た目が大事であるというルッキズムから逃れられていないのではないだろうか」という声が上がっていました。
実際、人生の中で綺麗で在らなくてはいけないということに対する女性が受けるプレッシャーというのは相当なものでしょう。
ちょっと外に出るのでも化粧をしなくてはいけなかったり見た目が違うだけで人から全然異なる扱いを受けてしまったりしてしまう。
小さい時からそれを求められいろんな試行錯誤を重ねたり悩んできたという女性が多いと思います。
そういった事情を知ろうともせず、男性に、それもサービスをする立場であるはずのセラピストに上から目線で「きれいになるために頑張れ」と言われてもいい気持ちをしないのは当然のことです。
もちろん、美意識を高く持っていて努力し続けている女性は本当に素敵だしすごいなと感心します。しかし、それは男性側が強制していいものではありません。
人の魅力というのは見た目だけではないですし、そこまで労力や時間をかけれないな、綺麗でいることを押し付けられるのは嫌だな、もう疲れちゃったなという方がいてもいいに決まっています。
女性の見た目に対する努力にしっかり気づいて褒めたり感謝したりするということは大切です。
しかし女性と接するプロであり、普段女性たちがそうやって常に周りから綺麗であることを要求されてそれがいかに大変で労力がかかることであるか、ということが理解できるのであれば自分の願望や偏った価値観を押し付けるのではなく、様々な考え持っていて様々な立場にいる一人一人の女性の気持ちに寄り添っていくことが大切なのではないでしょうか。
愛を込めて。
焔
焔の写メ日記
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きれいであることの押し付け焔