人間は、思い出は記憶しているけれど、記憶はすべては思い出せない
このことに、人間の能力の一端が表れているといえる気がする
自然に忘れる、ということを人工知能に実装するのは現在の技術ではまだ難しい
人間の脳は、機械よりはるかによくできていて、必要性の薄い記憶を忘れ、論理的に考えすぎないことによって、巧みに生きていける
そのように“仕組まれている”ように私には見える
人間は、誘惑に弱く、欲深く、愚かで、忘れっぽい…
その方が生き延びる力が高い、ということは十分ありえる
承認欲求があることの意味も、そういうことなのかもしれない
適応の結果、承認欲求の高い個体が生き延びたのだとすれば、これを利用した方が生き延びやすいに違いない
こうしたことを私は、自分の不安、自分の中に存在している空洞を見るにつけ、しみじみと考えてしまう
この空洞は自力で埋められるようなものではなく、それを利用しようと近づいてくる人に対する防御法もない
救いようがないと思われるかもしれないが、解決される性質の問題ではない、ということを知っておくのは、悪くないこと
これは生理的に存在する、進化的な意味のある「不安」であって、生物として、なくてはならない空洞と孤独なんだろう
気づいてしまったら、それを抱えて生きるしかなくて、誰もそれを助けることもできない人間は最後は一人で死ぬ
「不安」という地獄を抱えて生き延びろ、と言うことか
ただ、不安と戦わない、という方法もある
目を逸らしておく、という戦略はとても有効なもの
忘れるとか、勘違いするとか、幻想を抱く、ということができるのは、人間にとっての福音なのかもしれない
論理的に考えれば共有できるはずもない感覚を、誰かと共有していると一瞬でも思えることがあったら、それが「幸せ」というべきものなんだろう
おいしいものを食べて、別々の味をきっと感じているのに違いないけれど、「おいしいね」と言い合えること
それは、とても幸せな瞬間なんでしょう
連日の、常軌を逸した日記にお付き合い頂き、ありがとうございましま
最後に、別府にて撮った記憶が全く無い真島の写真を貼っておき〼(撮影時刻は午前3時45分)
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真島 拓実の写メ日記
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