ジリジリと火照った地球が
やさしい夜風で冷やされた
暑くとも寒くともない
あのえも言えぬ心地よさに
どうしても過去へと引き戻されるのです。
がむしゃらに現在だけを追いかけ続けた
過去も未来も置き去りにして生きていた。
少年のおれが
風を切ってかけてゆくのが見える。
夏だねぇ
やっぱり好きだ。
濡れ髪もまた夜風に馴染む
黒須 レイの写メ日記
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−夏風−黒須 レイ