人は心の不充足から
度々世に不満を投げかける
しかし議論をするつもりはない
議論をするつもりはないというのは
意見を変えるつもりはないという姿勢
つまり相手との意見を交して議論し
更に理解を深めようという気は
毛頭無い
彼らの主張はたった一つ
「私は不満なんだ」
それが大衆
世に蔓延る
議論を待たない大衆達の中にあって
その気位に一切の陰りを持たず
自分の輝きを自分だけは理解している
そういう存在を
貴族と、そう呼ぶ
渇き、飢え、貶し、狂い
ただ鬱憤の排泄だけを行う
大衆か
与え、敬い、救い、満ちる
いつ何時も輝きを失わない
貴族か
どちらでいたいか
極端だけれど
俺達はそういう世界で
生きている
この話を記したところで
多く大衆には理解を得られようもない
この言葉を届けたいのは
大衆でいることに
疲れた人だ。
キミは今、境界線の上にいる。
大衆か貴族か
それは心の在り方次第の概念
もしもキミが貴族でいたいと思ったならば
今すぐ見知らぬ隣人との口論をやめ
見知らぬ隣人からの言葉を塞ぎ
見知らぬ隣人と比べることをやめ
自分の眼が、手が、心が届くモノに
ありったけの愛情を注いでやってくれ
そしてその中には
自分自身のことも
含まれているということを
忘れないでほしい
黒須 レイの写メ日記
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-大衆と貴族-黒須 レイ