太陽が苦手だった。
暑いし
眩しいし
焼けたくないし
大切な存在ってわかってるよ
なんたって生命の源だし
恵みだし希望だし
だけど
太陽に照らされると
自分の粗が全てさらけ出されてしまうようで
どうにも目を背けたくなる。
本当は日向ぼっここそが
この世の快楽の中で最も尊く心地よいものだと
おれは子供の頃から知っていたのに
いつから苦手になったのか
そして、いつからまた好きになれたんだろうか
そんなことをぼんやり考えながら
コーヒーを淹れ
静かに窓の光を浴びる
暖かい優しい光が
そして全てをどうでも良くさせた。
黒須 レイの写メ日記
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-太陽とは無縁だった-黒須 レイ