ただ自由に空を飛び回りたいだけ
そんな輝く鳥になってみたい
それが叶う場所と思い、想像して
ここに来てみたんだ
踏み入れた時に背負っていた鞄は
空っぽで、足取りは軽やかでいて
空に向かいステップを踏んでいた
きっとこれから羽が生えてくるのだ
だが背中はやつれて、足取りは重く
支えているのは羽でなく地べたを
這う脚
いつから鞄は重くなったのだろう?
今じゃ抱えきれないほど詰め込だ鞄
たくさんあって押しつぶされそうで
座れなくて、だってさ立つことさえ
辛いよ
一体、何をそんなに集めたんだろう
一つ一つ大切だった事は覚えている
一つ一つ大切だったはずなのに、、、。
向き合い方を忘れ
今じゃ鞄に投げ捨て乱雑に入れてる
いつか空を目指してない事が分かる
どこが分岐点だったのだろう
鳥になりたいと、空を目指した者は
人間を辞めてそして人間に戻れない
それでも人間に戻りたいと思う時は
無くした手足や羽も無いこの背中を
その姿を自ら愛しく思えるのかな?
思いと想像から成った今
伝えたいことはたくさんあるのに、
届かないのが怖くて、口をつぐんで
黙ってしまう、、愛されなくていい
ただ嫌われぬようにやり過ごすだけ
今は空を自由に飛ぶ鳥になりたいと
そんな贅沢は言わない、それでもね
今と少しだけ違う姿を想像したいんだ
憧れていた事に裏切られ、放棄して
簡単な諦め方を覚えていってしまう
至るところに傷は増えて重ねている
めり込んだ傷は痛いのに蠢きこの
疲れきった身体に動け、生きろと
囁いてくる
まだあの思いや想像の始まり日は
今日も続いている
じゃーな
槙島 蒼司の写メ日記
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ただ鳥になりたかった槙島 蒼司