ある日の夜、
車で道路を走っていると
道の真ん中に何かが
落ちていました。
減速気味に近づいて
確認してみると、
それはどうやら鳥のようで、
道路の真ん中で
うずくまっています。
どうしたのかな？…と、
不思議に思いながらも
車降りて確認してみると
それはツグミでした。
僕が近づいても
一歩もその場から
動こうとせず、
じっ…としたままで、
このままでは
とにかく危ないので
その日は一旦彼を家に
連れて帰りました。
車を降りて駐車場を抜け、
マンションに入る時も、
エレベーターに乗っている間も、
とにかく僕の手の上で
無表情におすわりを
したままです。
部屋につくとそのへんの
床に座っていただき、
とりあえずヒーターと
タオルを設置。
水と、鳥の好物である
リンゴをちょっと
すり潰してあげて、
構いすぎるのもよくないので
隣の部屋でそのまま
寝ていただきました。
翌朝、起きて確認すると
つぐみはバサバサと
部屋でジャンプしており、
リンゴも水も減っていて
床には出したばかりのフンが。
手を出すと
止まって来てくれたので、
しばらくゆっくり観察したあと
パシャリと記念撮影。
その後、ベランダをあけると
彼は飛び立って行きました。
つぐみは10月～3月くらいに
シベリアから渡ってくる冬鳥です。
生きてるなら今年も
日本にやってきてるかもしれません。
