「ミステリと言う勿れ」
といえば
漫画もドラマも
大ヒットしましたが、
同じ作者の方が描いた
「BASARA」という漫画が
僕はすごく大好きです。
中学生のころは
クラス全員で回し読みを
するくらいに学校で
流行っていました。
当時、男子は
ジャンプやマガジン、
サンデーなどの
少年漫画系を読み、
女子は花とゆめ、
りぼんなどの
少女マンガ系を
読むという、
非常にわかりやすい
区切りがあって
皆が限られた予算の範囲で
漫画を買って、
互いに貸し借りを
していたので
男子である僕が
少女漫画を読むことは
本来なら無かった
はずなんですが、
ちょうどそのころ
超人気絶頂だった
スクウェアが
「ライブ・ア・ライブ」という
ゲームをリリースし、
そのキャラデザインを
田村由美さんが
描いていたために
僕もこの漫画に
興味を持ちました。
ストーリーは
文明が崩壊した
日本を舞台にした
架空の戦記物で、
壮大なお話かつ
登場人物が語る想いや
背負う宿命が
大変に味わい深く、
ボロボロ泣いたり
感情移入しながら
むさぼるように
夢中で読んでいたことを
覚えています。
※※※※
田村由美さんの漫画は
印象的なセリフが
多いことでも
有名なのですが、
このBASARAも
Twitterで
Botアカウントが
作中内のセリフを
日々ツイートしていたり、
まとめサイトが
設立されています。
そんな中
僕がこの漫画で
一番印象に残ったセリフは、
通りがかりの村で
飢餓を苦に自死を図る村人を
止めようとする
主人公に対してかけられた
「今日 野良猫に餌をやって抱いてやって
おまえは あしたはどうするつもりだ」
…というセリフでした。
当時小学生だった
僕の中では
この漫画の中で
間違いなく
一番印象に残ったセリフです。
が、
BASARAの作中での
印象深いセリフをまとめた
ウェブサイトは
そこそこの数があるのですが、
これらのサイトを
かなり巡って調べてみたものの
どのサイトにもこのセリフは
載っていませんでした。
あんまり他の人には
響かないセリフ
だったんですかね(笑)
小学生くらいのころって
「いいことはいいこと」
みたいな超一次元的な
考えしか僕は持ってなくって。
だから、
目の前で困ってる人がいたら
できる範囲でなんとか
したいと思うのは
当然のことでしょう?
って、そのくらいの
感覚だったと思います。
だって目の前で人が
首を吊ろうとしてるのを
止めるなって
言われてるわけですから…
それでも
無責任に手を差し伸べることは
必ずしもよいこと
ばかりではないという
少し大人の考え方は
納得感はありました。
そしてとても新鮮で
とても刺激的
だったようです。
このセリフが出てきたのは
全27冊ある漫画の中の
超序盤に当たる4巻で
この漫画には
ドラマチックな展開も、
それこそ皆が「名言」と
呼ぶセリフも
まだまだ山程でてきていて、
まとめサイトを見ると
「深いなあ」
…と思う表現はたくさん
あったりするんですが、
それでも一番心に
残ったのは
このセリフでした。
洋介の写メ日記
-
BASARA(田村由美) 洋介洋介