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洋介の写メ日記

  • 大好きな忠臣蔵の本の話 洋介
    洋介
    大好きな忠臣蔵の本の話 洋介

    昨日12月14日は、
    「忠臣蔵」の元ネタの
    事件が起こった日でした。

    年末になると
    2時間ドラマが
    放送されるアレです。

    内容は、

    偉い人Aが
    偉い人Bに斬りかかり、
    その責任をとって
    Aは切腹になるんですが、

    その家臣47人が
    Bの屋敷に打ち入って
    仇討ちをするという事件です。

    (浅野内匠頭長矩が吉良上野介義央を
     …とか書くと非常に読みづらくなるので
     だいぶ省略しました)

    ※※※※

    少し話が飛びますが、
    「オールユーニードイズキル」という
    作品があります。

    トムクルーズ主演で映画にもなった
    有名なお話しですが、
    なんと原作はラノベです。
    すごいなあ日本のラノベ文化。

    内容は、
    時のループに
    囚われた主人公が
    戦争その他で死ぬ度に
    何度も同じ日の朝に戻って、

    こうすると未来がこう変わって
    ここでは皆がこう動くから…とか、

    気の遠くなるほどの
    死の積み重ねをし、
    最終的に一日を生き抜いて
    世界を救う…みたいな
    お話しでした。

    映画は本当に面白くて
    映画館まで見にいってよかったと
    僕は思うくらい好きな作品です。

    ※※※※

    そしてそんな二つの物語を
    履修した僕がある日、

    ほんとうにふとしたキッカケで
    Amazonで見つけたのが

    「オールユーニードイズ吉良
     死に戻りの忠臣蔵」

    …でした。

    タイトルこそ最初は
    「ギャグじゃんか…」と
    思ったりもしたんですが

    既についていたレビューが
    物凄く良くて、
    (当時で500件くらいでした)

    つい気になった勢いで
    本を購入し、
    一気にそのまま
    最後まで読み切りました。

    もうとにかく面白かった。
    すごーく面白かったです。

    ※※※※

    忠臣蔵は四十七士が
    主人公になっているので
    基本的に
    仇となる吉良(きら)は
    悪そうな悪役として
    描かれています。

    しかしこの本では、
    その悪そうな吉良が、
    何度も繰り返す
    死に戻りの中で、

    「死にたくない!」

    …と、懸命にもがく様が
    なんとも人間味と
    可愛らしさのある
    おじいちゃんとして
    描かれているのが
    僕が好きなところです。

    また、
    「死ぬ」というのは
    決して楽しい行為ではないものの
    殺された後も

    朝起きて
    前回の作戦の失敗を
    反省したり、

    自分を殺害した人間への怒りを
    心の中でひとしきり
    ぶつけ終わった後は、

    「さて、気を取り直して対策、対策」

    …と言いながら
    前向きに生き延びようとする姿が
    非常に好ましいものに映ります。

    死なないための作戦も
    多種多様で、

    ・籠でにげる
    ・早馬でにげる
    ・かくれる
    ・ヤケになって心中
    ・なんとなく自害
    ・家臣と一緒にたたかう
    ・宴会をして自分を労って一回休み
    ・援軍を呼ぶ

    …などなど、
    あの手この手で
    赤穂浪士に
    立ち向かいますが、
    当然、全ての結末は
    死につながります。

    それでも殺され方が
    変わってくると
    周りの受け止め方や印象、
    その余波も変わってくるために、

    「こんな死に方だったので
     襲撃の世間のイメージはこうなった。
     よって、お家と四十七士の運命は
     このように変化した。」

    …と、多彩な
    その後のIFストーリーが
    記載されているのも
    僕の好きなポイントでした。

    ちなみにここで
    「世間のイメージ」という
    ワードを出しましたが、

    この時代はどうも
    「名誉」というものが
    人の命よりもずっとずっと
    重いものだったようです。

    このあたり、今を生きる
    我々にはいまひとつ
    ピンとこないものですね。

    命より大事なものは
    そうそうありませんから。

    ※※※※

    作者は左高例さんという方です。

    Amazonで300円で買うか、
    インターネットで無料版が
    読めますが、

    Amazonの方が大幅加筆
    されていて
    まるで別物の作品に
    仕上がっており、

    今では評価が
    700件もつき
    凄い人気となって
    いるようです。

    僕は読んで寝かせて
    忘れたころにまた読んで
    …を繰り返し、
    通算4回読みました。

    面白い本なのでぜひ
    オススメです。




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