最近の歌は聞いていると
本当に短いものが多くて
3分台の曲が珍しく
なくなってきました。
他方で、
僕らが子供のころに
流行った歌は
時間が5分以上あるものが
少なくなかったです。
曲構成も
前奏があって
Aメロがあって
Bメロがあって
サビがあって…という
流れが割りと
一般的で
こういった構成は
別にルールが
あるわけではなくって
芸術作品なので
本人の直観だったり
ユーザー受けを考慮したりと
作者のセンスによるもので
殆ど決まります。
今の曲はもう、
前奏のあと
Aメロやったら
すぐサビに突入して
ここまで一分以内…みたいな
「一瞬でも早くサビへ!」
…という意気込みすら
感じられますが
これは全て聞き手を
飽きさせないためで
なるべく早く
一番気持ちよくなれるところを
聞いてもらいつつも
許される最小限の時間で
ちゃんと溜めるところは
溜めたい…という
作者の工夫の結晶です。
昨今では
とにかく早く
気持ちよくなれるものが
好まれるという傾向は
別に音楽だけに
限った話ではなくて、
本やゲーム、動画など
ありとあらゆるもので
時短が好まれる
傾向があって
「タイムパフォーマンス」
「タイパ」
なんて言葉も
聞かれるように
なりました。
しかし、ありとあらゆる
ジャンルにおいて「タイパ」が
重要視されるこの時代に
時短された性感が
喜ばれるかというと
不思議とそんなことはなく、
むしろ
「性感」と
「時短」という
二つの言葉が並んだ時に
連想されるのは
「クレーム」とか
「炎上」とか
やばい匂いがする
単語しか浮かんできません。
もちろんインスタントに
短時間で味わう快楽にも
良いものは
沢山あるのだと
思いますが、
長時間のゆっくりとした
丁寧な性感でしか
味わえない心地よさ、
深い快楽はいつの時代でも
喜ばれるものだという
一つの証明である
気がしています。
現代では「タイパ」も
とても大事な概念で、
ものごとの良しあしを図る
一つの尺度として
浸透してきたと
思いますが、
時間すら忘れるような
「女風でしか味わえない性感」を
お客様には
お届けしたいと
いつも思っています。