5年ほど前ですが、
とあるオンラインRPGで
80名ほどのグループを
統率()していました。
たかがゲーム、と普通の方には
感じられるかと思いますが、
当事者たる僕らからすると
各々が操作するキャラクターは
仮想世界における
もう一人の自分そのものであり、
そこに皆がかける熱量は
大変なもので、
真剣に遊び、楽しみ、
憎み合い、喧嘩をし、
サーバーの中では
日々、様々なドラマが
繰り広げられていました。
キャラの中の人である
プレイヤーたちは、
僕が確認していた範囲では
年齢層も10代~60代まで様々で、
性別も職業も考え方も
全く違っていて、
そうした各々が持つ
現実世界で保持する
社会的ステータスなど関係なく、
すべてが取り払われた状態で、
誰もが対等な立場で話せるのが
仮想世界の魅力の一つでした。
利権、縄張り争い、
他集団との折衝や
人的トラブルの処理など
所属する集団が大きくなるに比例して、
ゲームそのものよりも
複雑な人間関係に
振り回される日々だったと思います。
そんな中で学んだ
大事な2つのルールが、
・お金に関する約束を守る
・人の秘密を守る
でした。
前者は人と人との関係を
一瞬で塵にする破壊力がありますし、
後者は、疎かにしてしまうと、
周りが自分に心からの相談ができなくなる、
気軽に悩みを話せなくなる、という
信頼性に関わるものです。
今思い返すとあの日々は
とても大変でしたが
楽しい思い出も沢山ありましたし
実生活に生きるポリシーを
身をもって重々学ぶことができ、
本当にやってよかったなと
感じています。