弦之介です。
クリスマスイブですね!
イブはイブニング。
クリスマス前日ではなくクリスマスの夜。
クリスマスは24日日没から25日の日没までなので、クリスマスの夜は24日。今夜です(やっと仕事終了笑)。
さて。
クリスマスの思い出はこれだけ生きてきたらもちろんたくさんあるのですが、今でも忘れない一番の思い出は中二のクリスマスイブなんです。
その頃父親は単身赴任。その単身赴任先で浮気してました。
それを知った母親は出ていく!と父と大口論になり僕は「そんな喧嘩ばっかしてたらおれ、どうなるかわからんからねっ!」と精一杯の仲裁に入って部屋に閉じ籠ったことがありました。
そんな状況の中、母親はパートしながら一人で僕の面倒を見てくれました。野球部だったから毎日泥だらけで帰ってくるし、晩御飯を大量に食べた挙げ句、夜中に更に爆食い。朝、母もさすがに疲れて起きれないこともありました。眠れないと言って精神安定剤を飲んでいたのを知っていたので弁当がなくても平気だったし、弁当もナポリタンと白ご飯、おでんと白ご飯というような日もありました。もちろん、僕にとってはどんな弁当でもご馳走でした!
そんな家庭環境の中での中二のクリスマスイブ。
野球部だったのですが下級生いじめが半端なく、ケツバットで腰の骨を折った同級生もいました。先輩たちが食べたミカンの皮を誰が一番集められるかゲームをやらされ、最下位は一人残されて説教という名の地獄の時間が始まります。
バット正座というのが一番悲惨でした。バット2,3本の上に正座させられ太ももとふくらはぎの間にもバットを挟みます。その状態でも激痛ですが、先輩が何人かで肩を押したり乗ったりするのです。今思えば本気でアホかと。何の生産性のない時間。でも当時は怖くて逆らえませんでした。
何のために野球部に入ってるんだろう?という疑問を毎日抱えながら、その日も同級生たちと共にしごきを受けて練習後に帰宅したのです。
母は部屋を暖かくしてターキーレッグを買ってきてくれてました。テレビではピノキオのクリスマスという番組が流れてて。何だかすごく救われたというか、赦されたというか。
母に比べれば大したことないかもしれませんが、心に抱えているぶつけようのない苦しみや悲しみを持つ母と息子が、この日ばかりは優しさに包まれたあったかい時間を過ごしたのです。
兄は早くに就職して家を出ていたので僕が中学生の時は母と二人で暮らしていました。
父から母を守ってな、と言われて(浮気前)自分なりに頑張ってましたがやはり多感な時期です、寂しい思いをさせたり期待を裏切ったこともありました。
ただ何故かはわからないんですけど、その夜だけは素直に母の優しさを受け止められたんですよね。父の浮気で傷ついた心に何かすることはできないけど、素直に優しさを感じて感謝することで少しは元気付けられたのかもしれません。
そんな母との何でもない、豪華でもない日常の一部が、僕にとっては思い出深いクリスマスなんです。だから毎年この時期になるとあのあたたかさを思い出すんですよね。
母も父も実家で仲良く暮らしています。年齢の割には元気です。そして父の浮気事件をどうやって着地させたのかは知りません。
両親の息子で良かったと思っている僕にとっては、その理由より今の事実の方が大切。もしかしたらあのクリスマスイブは母にとっても大切で、何かのきっかけになったのかもしれません。
僕はきっとそうだと思っています。
弦之介の写メ日記
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クリスマスの思ひ出ぽろぽろ弦之介